健康講座 「自律神経と睡眠」について
人生の3分の1は、寝ているとよく言われますが、自律神経との関わりについてお話します。外界の変化(昼夜)を体感していますと、夜10:00 ~深夜2:00の間に副交感神経が強く体を支配し、リラックス状態となり、自然に眠くなります。この時、末梢の血流がよくなり、心身の体息と共に、成長ホルモンを分泌します。これにより、各組織の成長や傷の回復などが促進されます。もちろん髪の元となる毛母細胞も、この時活発に細胞分裂をしています。また、免疫力やストレスの除去などにも有効と考えられます。睡眠時間に関しては、交通事故率では7 時間くらいの睡眠が最も事故率が低く、短くなると増加しますが、8 時間以上に長くなると、これも事故率は増加する傾向にあると言われています。睡眠不足などの時、このように集中力は影響しますが、計算能力、記憶能力、連想能力などはあまり低下しないそうです。また、眠るときの準備として、体を温める。 (入眠ニューロンを出す)次に部屋を暗くする事で、視神経の刺激を和らげ、メラトニンの生成を少なくする事も重要です。眠る直前までパソコンや携帯のメールをしていると、寝つきが悪くなります。睡眠の質を高めるには、昼にたくさんのメラトニンを出す(光・太陽にあたる)事と、体を動かす事が重要です。ちなみに、動物の睡眠時間は体の大きさに依存し、ネコは12時間位、ゾウは3~4時間で良いそうです。