体について 『あきらめないで!』
「白髪について」
4月14日、日本皮膚学会は、国内外の論文に基づいて、育毛剤や植毛などの推奨レベルを5段階評価した「薄毛治療のガイドライン」を公表しました。
これにより、科学的根拠に乏しい関連商品や施術サービスの横行、多発する健康被害や金銭的トラブルの減少につなげたいとしています。今回公表された推奨度の高い商品として、「フィナステリド」(商品名"プロペシア")、「ミノキシジル」(商品名"リアップ")が採り上げられています。これらは、すべて医薬品として扱われております。医薬部外品、化粧品として市販されている育毛剤の類は根拠に乏しく、あまり勧められていないとのことです。確かに、頭皮に塗布したり、飲んだりして薄毛を治療する商品は、薄毛の悩みを持つ人にとっての期待度は高いものがあると思いますが、髪は頭皮という皮膚から生えています。その基礎環境を整えることは、これらの医薬品だけでは達成できません。
何よりも最初に、頭皮の汚れ(毛穴のつまり)を効率よく取り去ることが大切です。
ただしシャンプー法に関するこれまでの論文データが医学的レベルにあるかといえば、それはないとしかいえません。あくまで経験則として、毛穴がきれいになっていると、育毛剤などの浸透が高まることは確認されています。
また男性型脱毛症の方の頭皮は、脱毛部ほど頭皮が張っている傾向にあります。そのゆとりをだすために"もみほぐし"を行なうことで良好な結果を出しています。学会の推奨医薬品などを使用することもさることながら、日常から頭皮ケアを習慣づけることこそが健康育毛の第一歩といえます。また、できるだけ自毛植毛は避けたいものです。