ライフスタイルと毛髪 『抗がん剤の副作用による脱毛について②』
抜毛が進行中のときに、頭皮を清潔に保たなければいけないことはお伝えしましたが、頭髪をさわるのがこわい、そっとしておきたいと思われる方も多くいらっしゃいます。
気持ちはわかりますが、回復期にちゃんとした髪が再生されるためにも、正しいシャンプーを行うことが大切です。では、頭皮になるべく負担のかからないシャンプー方法をご説明いたします。
- ①シャンプー剤の臭いや刺激が気になるときは、シャワーを2分位頭皮にあてるようにするだけでも汚れを取り除くことができます。このとき、両手で頭皮をもみ出すように軽く動かすとさらに効果的です。
- ②シャンプーを使用できるときは、泡立てを直接髪で行わないで、スポンジなどを用意して、あらかじめ泡立ててその泡を頭皮になじませるようにつけ、頭皮をこすらず両手でもみ出すように動かして毛孔につまった汚れを取り去るイメージで洗ってください。髪についてもこするのではなく、手ぐしで根元から毛先に向かって泡を移動させるようにすると、もつれずに洗うことができます。また、リンス剤等は、毛先を中心に使用して、なるべく頭皮につかないようにして下さい。
- ③十分すすいだ後、タオルドライをしますが、そのときもこするのではなくタオルを髪・頭皮に押し当てるようにして下さい。
次に冷風でのドライヤーで乾かしはじめ、髪が軽くなってきたら温風にてまとめて下さい。けっして「なまがわき」のままにしないで下さい。
この工程により炎症を予防して、頭皮の汚れが取れて髪の再生の準備となります。
次回は、化学療法後の対応を説明いたします。