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美髪をつくるためにブラッシングは重要!絡んだ髪は抜け毛につながりますし、シャンプー前のブラッシングはホコリなどを落とすために必須。頭皮マッサージに使えるブラシもあるので、毎日使っていただきたいのですが、使い方とやり方を間違うと、美髪どころかトラブル髪の危険も…!
日本人の髪の太さは平均0.08mmといわれています。健康な毛髪ならばその太さで、1本で150gの負荷まで耐えられるそうです。つまり、髪の毛一本で文庫本1冊を持ち上げられるくらいの強さがあります。しかし、ある点までは伸縮性があるのですが、伸びきってしまうと元には戻らないので力をかけると切れてしまいます。
また、髪は摩擦が起きると外側を覆っているキューティクルが剥がれ落ちるなどの損傷を受けます。キューティクルが剥がれ落ちると髪の内部にあるコルテックスが露出しそこから水分が抜けて傷みます。
髪はキューティクルで覆われ、比較的強いものではありますが、過度の負荷では損傷してしまいます。髪の毛の絡みを放っておいたり絡んだままシャンプーしたりするのは髪が傷む原因になります。
しかし、「髪の絡みは傷みにつながるから!」と、髪を梳かしすぎるのはかえって良くありません。ブラッシングで起こる「摩擦」が問題です。
健康な髪の毛でも、8000回ブラシを当てると損傷するといわれています。パーマやヘアダイをしている髪ならなんと3000回でキューティクルが損傷したという結果もあります。1日100回ブラッシングする人なら、1ヶ月で損傷してしまう数字です。しかも力任せに行なえば、髪に余分な負荷をかけ、最悪の場合切れてしまいます。
ブラッシングは適切に行なうことをおすすめします。
ブラッシングによる切れ毛を電子顕微鏡で見てみると繊維が切れてバサバサになっているのが分かります。
正しい髪の梳かし方としておすすめしたいのが「ステップワイズブラッシング」。
最初は毛先のみブラッシング→髪の中間から毛先に向けて→髪の根元近くから毛先に向けて、というように下方から絡みをとりながら、ブラシを当てる距離を伸ばしていく方法です。毛先の絡みをとるために、髪全体に負荷がかからず、傷みにくいブラッシング方法です。
セルフ頭皮ケアが当たり前になった昨今は、髪を梳かすだけでなく、頭皮マッサージ用ブラシも多く登場しています。ヘアケア用と頭皮ケア用は分けて準備するのがより効果的な使用法です。
また、髪が乾いた状態だと摩擦もおきやすいので、ブラッシングの際は髪に少し水を含ませたり、ヘアクリームや洗い流さないトリートメントなどを塗布するのがよいでしょう。
静電気のおきにくい豚毛・竹製・静電気防止加工のしてあるブラシがオススメです。ブラシの毛は豚(猪)毛がよいといわれているのは静電気がおきにくく、動物毛が含んでいる適度な油分が髪にツヤを与えてくれるからです。
適度なクッションがあり、ブラシの毛先が頭皮を傷つけないよう丸みを帯びたものがオススメです。
シャンプーの際に使えるものが便利です。竹ピンブラシは頭皮マッサージにも使えます。
良かれと思って行なうヘアケアもやりすぎは禁物!ブラッシングは毎日のことなのでやさしく行い、髪が傷むのを防ぎましょう。頭皮マッサージも力ずくはNG。気持ちよい刺激で疲れない程度に行なうことがポイントです。