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インタビュー 第8回 住谷栄之資さん(2)

わたしの「イキイキ・ワクワク・ありがとう」
住谷栄之資さん


原点にある思い

外食産業からキッザニアへと、事業こそ変わっていますが、軸になる考え方は常に変わりません。それは、チャレンジ精神とホスピタリティです。

ホスピタリティとは人への思いやりのことですよね。会社としても、これを最大のテーマに掲げています。その精神を従業員に浸透させることはもちろん、来ていただいたお客さんにも心地よさを感じてもらいたい。だから、徹底して目指しているつもりです。


そして、チャレンジすること。昔から、ずっと同じ場所にいるのは性に合わないんです。そう言うと無鉄砲と思われますが、実はけっこう流されてきた部分もあるんですよ。大学受験や就職活動も、人に勧められるままに選んできた。WDIの創業に携わったときも、先輩に誘われて脱サラしたんです。ただ、何かのチャンスやきっかけが来たときに、迷わず自分の道を行くようにしています。だから、大きく後悔したことはないですね。


創意工夫することも大事です。知識やスキルは大きくなっても身に付けることができますが、精神的なものはそうはいきません。向上心、チームワーク、思いやりなど、人間の元になる行動やマインドは大人になってからではもう遅いんですね。

そういったものを、このキッザニアを通じて育てていきたいですね。だから、やる気のある人間にはノルマを与えないのが鉄則。大人でも、やれと言われるのはいやなもの。今やろうとしていたのに、と一気にやる気をなくしてしまいますよね。自分で考えて自分で行動する。それが原点です。


もう一つ大事なのは「エデュティンメント」という言葉。「エデュケーション=学び」と「エンターティンメント=楽しさ」を合わせた言葉なんですが、楽しいことをやってるうちに自然に身に付くのです。逆に押しつけられたことは、身につかない。

親がああしなさいこうしなさいと言うのではなく、自分から「これがやりたい!」という動機でハンバーガーを作ったり、消防士になったりする。そこに、親がタッチしないことが自立を育むんです。


自分自身のことを考えてみると、僕自身は、わが家の子供と口を聞いた記憶があまりありません。自分が子供の頃は夕方6時になったら帰って、そろって食事をするのが当たり前。でも、自分が親になってからはそんな光景はなかなかありませんでした。だから今、こんなに子供たちのことに情熱を持ってやっているのかもしれませんね。


キッザニアが目指すもの

キッザニアが一貫して行っているのは「場」を提供すること。今の時代は選択枝が限られている分、それぞれの自立が求められます。たとえば、僕が若かったときは高度経済成長期だったので、人口は増えるし、マーケット自体も大きくなる。

しかし、当時と同じ志や能力があっても、今の時代ではどうでしょうか。昔は真面目にやっていれば食べていけたが、今はシュリンクするばかりです。


じゃあ、どうやって生きていくか? 一人一人が考えることが大事です。そのためのハウツーなんか、用意されてない。つまり、自分で考えなければ前に進めないんです。そのとき軸になるのは、なにより自信を持つことですよ。それには、経験を重ねるしかない。たとえ失敗しても、体験は大きな自信になるんです。


我々は場を提供するだけですから、その後は親子それぞれが気付いてくれればいいと思っています。親子の関係でいえば、家に帰るとき、すでにいつもと違う会話が始まっているんです。「何が楽しかった?」、「こんなことをしたよ」。子供が、体験したことをイキイキと話す。家に帰れば、一緒に行かなかった父親にもキッザニアのことを話します。家庭内のコミュニケーションが増えるのです。

普段、子供とお父さんには共通の話題がありません。つい聞いてしまう「学校どうだった?」という質問は、実は子供にとって一番いやなもの。それが「仕事」を通じてお父さんとつながることができた。仕事って楽しいんだ、という発見によって、親子間に新たなステージができるのです。楽しんでやることが、学びにつながっていると親が気付くと、口出ししなくなります。

親は親で、子供に向けてそれぞれの思いがありますが、何度も言うように、上からの押しつけでは何にもなりません。


2006年にキッザニア東京がオープンしてから、各スポンサー企業からレシピや材料などの提供受けて、その本質を忠実に伝えています。まだ、ここで職業体験をしてから社会人になった人はいないでしょう。でも、長く続けていれば、キッザニアで仕事の喜びを見出して、社会へと飛び出す人材が出てくるかもしれません。

「なぜ、うちの銀行に入りたいのですか?」「キッザニアで知って興味を持ちました」。建設関係なら、「キッザニアで体験して、志望しました」なんていう人が出てきたらうれしいですね。キッザニアを通じて、どんな社会人が育つか、子供たちと同じように、いや、僕自身が一番ワクワクしています。

キッザニアが目指すもの

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