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冬の間は体内の熱の放出をふせぐため「交感神経」が活発になっており、内臓を中心に血液が巡るようになっています。
ところが、暖かくなると「副交感神経」が活発になるため、体の末端である手足、そして頭皮にも血液が巡りやすくなって、リラックス状態をつくり、ぼんやりしたり、眠りが深くなったりするのです。
さらに、各神経のスイッチの切り替えで、自律神経が乱れやすくなり、体調も崩れがちに。
また、黄砂や花粉、日ごとに強まる紫外線などが、血流量や代謝が活発になった肌や頭皮に刺激を与えます。
こうした体の内と外の変化により、春の身体は普段よりも「ゆらぎ」やすい状態になっているのです。
多くの方が悩んでいる「花粉症」に代表されるアレルギー。
注意すべきは、髪。室内にいるからと安心は出来ません。外出からかえったら、髪の毛についたホコリもしっかり落とすことを忘れないようにしましょう。髪の毛にはキューティクルがあります。細かなうろこ状になっており、その溝に花粉のような細かいホコリがたまりやすいのです。
また、髪は傷んでいると静電気を起こし、花粉やホコリを引き寄せてしまいます。
春の乾いた強風であおられた花粉やほこりは、気温が上がって汗をかきやすくなっている頭皮に付着、汚れと汗が混じりあって頭皮の毛穴を詰まらせてしまい、これが頭皮トラブルを起こす一因です。副交感神経の働きで血流が活発になると、頭皮の血液も巡りがよくなりかゆみやムズムズ感が出てくることも。さらに、汗をかきやすくなった頭皮は菌が繁殖しやすく赤み炎症も起こりやすくなっています。睡眠中にかきむしってしまったり、頭皮を傷つけるとさらに悪化してしまいます。
3~4月は、紫外線量が急激に多くなる季節。しかし、夏よりも紫外線対策を怠りがちです。なにも対策をとらずにいると知らぬ間に日焼けしてしまい、髪がパサつくことも。紫外線によってキューティクルがはがれ、水分が失われ乾燥し、パサつきを起こしてしまうのです。また、紫外線が髪の内部にあるメラニンを分解するので、髪の毛が褪せて赤茶けた色になってしまうことも。一度生えてしまった髪の毛は、紫外線によって傷んでしまうと自力で直すことができません。
「交感神経」と「副交感神経」の働きについては、一日のなかで起きていることでもあります。昼に太陽にあたると交感神経が活発になり、活動的になります。すると、夜になると副交感神経が活発になり、眠くなります。しかし一日中部屋の中にいて、自然の関わりがない中で生活される方も多くなっています。太陽に当たることなく過ごし続けていると体内時間が狂ってしまい、これがストレスやアレルギーの原因になるとも考えられてます。
髪についた花粉やホコリは丁寧なブラッシングでほとんど落とすことが出来ます。髪の根元から一気にブラッシングするのではなく、毛先から徐々に行ってください。シャンプーする前にはブラッシングすることをお忘れなく!
シャンプーの泡でまず頭皮をもみ洗いし、手に残った泡を手ぐしで髪の根元から毛先まで通すように洗います。
キューティクルに逆らって洗わないようにしましょう。
頭皮の毛穴汚れを洗い流し、適切な育毛剤や頭皮用ローションを使用し指の腹で頭皮マッサージを行いましょう。
頭皮は柔らかく、血行の良い状態を保ちましょう。
キューティクルがはがれた部分から乾燥が始まりますので髪の内部を保湿し、表面を整えるようにトリートメントしましょう。
「交感神経」と「副交感神経」を正しく働かせるために、規則正しい生活をおくりましょう。朝は早く起きて朝日を浴びることを習慣づけるとよいでしょう。
季節の変わり目は外的な要因でストレスがかかりやすい時期です。
こんなときこそ、頭皮マッサージなどでリラックスすることが大切です。
ゆるふわ頭皮で、季節の変わり目を乗り切っていきましょう!