最近、お客様の中にも増加傾向にある円形脱毛症について、最新情報を含めてご説明いたします。
まず、なぜ円形脱毛が発症するのかですが、ストレスや環境の変化が原因とされることは以前から言われています。
ストレスには、精神的なものだけでなく、肉体的なストレスも含まれます。最近は、子供や生後1年ぐらいの乳幼児にも発症がみられます。
精神的なストレスというと、乳幼児には直接関係がなく、脱毛原因の一部にすぎないと考えられているようですが、実際、ご両親などにカウセリングを行い確認しますと、思いあたるふしもあるようです。
神経的な緊張感が体を支配すると、体の防衛を司る免疫(リンパ球)系が過剰に動き、体内に入ってきた異物を攻撃します。
このとき髪を作る毛母細胞は活発に細胞分裂しているため、異物と誤解されてしまうことがあり、リンパ球が攻撃して脱毛が発生してしまいます。
しかし、円形のかたちに脱毛をするのは、神経にそった部位として作用するものです。
ですから、リンパ球の直接的な作用で円形になるのは考えにくいと思われます。
また、脱毛される方が多くなっているのは、世の中がさらにストレス環境になっているためとも考えられます。
より早く、より便利になった乗り物、パソコンの普及で世界中の情報がリアルタイムで入手でき、昼夜の関係がなく活動できる環境が身近にあること。
個人をとりまく社会情勢の変化にともない将来に不安を感じるなど、現代社会の進化はとどまることなく変化しています。
本来携わっている、人間の中にある自然が少々困っている。これも要因のひとつであることは間違いないでしょう。