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インタビュー 第2回 赤木春恵さん (1)


わたしの「イキイキ・ワクワク・ありがとう」

赤木春恵さん いろいろな出会いがあるから人生って素晴らしいのよ!!-赤木 春恵さん

スペシャルインタビュー第2回目のお客さまは女優の赤木春恵さん。
『3年B組金八先生』の君塚美弥子校長、『渡る世間は鬼ばかり』の姑・小島キミ役などの演技が誰にでも目に浮かんでくる赤木さんは、突然の乳がん発見に果敢に立ち向かい、見事に克服・完治されたという経験でも有名です。
そんな赤木さんが、長年にわたって心をときめかせてこられた「女優」というお仕事の醍醐味、そして素晴らしい「出会い」の数々についてお聞きしました。


赤木春恵さんプロフィール

突然の乳がんも「前向き」で乗り越える

人生って本当に、何が起こるか分からないですね。そろそろ86歳なんですが、今もつくづく思います。
たとえば、どんな時でも気持ち一つで前向きになれるというのを改めて実感したのが3年前の出来事。乳がんになったんですよ、私。

痛みやかゆみも全くないけど、左胸にしこりを感じたんです。不安はあったけど、2カ月後には舞台の仕事もある。 病院に行けば、おそらくドクターストップで降板…… 黙って舞台をやり遂げようと思ったんです。幕が開いてから、娘に電話して千秋楽後に必ず検査するからって約束しました。診断の結果は、やはり乳がん。すぐに手術が必要でした。


お医者さんには2種類の方法があるといわれましたが、私が選んだのは左乳房の全摘出。 未練がましく残して転移を気にするのは嫌だったから「スパッときれいに全部取って下さい」って。

母が丈夫に生んでくれたおかげで、もともと身体は強いんです。人生初の大病でしたけど、手術の日もケロッとしていました。 麻酔から覚めたときも、最初に「みんなご飯済んだの?」っていったんですよ。どうも周りのことが気になっちゃっう性分なのかしらね。


「覚悟ができてる」ともいわれたけどそうじゃないの。明るい人生や生活って、どんな気持ちで生きているか次第。今では乳がんの発生率は4人に1人ですって。中には亡くなる方もいるし、闘病生活を送っている方も多いでしょう。 それぞれの事情や生活があるとは思うけれど、まずは早く見つけて抵抗なく手術を受けること。それが何より大切なことだと思いました。

乳がんといってもそれで人生終わりじゃありません。落ち着いて、自分に合った一番の方法を選んでほしいの。 明るく前向きにね。私のような年齢で病気になっても、こうして前向きに生きられるんですから。


実は、そういう考え方をする人って、私と同じ職業の俳優の人たちにはけっこう多いのよ。
  ちょっと意外に思われるかもしれないけれど、特に女優仲間って「おしとやか」というより、さっぱりとしてどこか男性的な方が少なくない。 「潔さ」とでもいうのかしらね、皆さん、心の芯がしっかりとしているんです。確かにそうでないと、なかなか難しいところもある仕事ですものね。


女優という仕事、さまざまな経験

ありがたいことに、私は人生の大半を女優として生きています。心躍るようなワクワクする体験の連続といってもいいですね。

自分自身とはまるで違った人格を与えられて、それをお客さまに実際の人間以上にイキイキと感じていただくために、 自分なりに役を作り、精一杯にそのキャラクターを生き尽くす――それが私の仕事なの。仕事が終わったときの解放感や達成感は、 言葉ではいい表せないものがあります。


醍醐味などという言葉は軽々しく口に出せなかったのですが、50歳を過ぎてやっと、それを胸を張っていえるぐらいになれたのではないかと思います。 一人ひとりの人間が皆違うように、役にもどれひとつとして同じものはありません。 饒舌な役や無口な役、役柄にもそれぞれ個性がありますから、その度に違う人間像を作り出していくんです。

私自身はこれまで静かな役はほとんど演じる機会がなかったけど、本当はもっと寡黙な役をやってみたいわね。 それはそれですごく難しいことはわかっているけれど、チャレンジしてみたい気持ちはますます強くなってきました。ちょっと欲張りね。やっぱり「感謝、ありがとう」なんだよね

私の若い頃の時代はどうしても美男美女ばかりが作品の主流でした。私もなかなか役に恵まれない時期があったけれど、「女優は3日やったらやめられない」といわれるほどの不思議な魅力の虜になってここまできてしまったのね。


この世界は面白いもので、実力があるのに埋もれている人はたくさんいるんです。一所懸命努力しているのに、全く日が当たらないことも少なくありません。その一方で、昨日までまるで無名だった人が、たった一回の演技でパッと鮮やかに輝くこともある。だから「今日はだめでも、明日になればいいことがあるんじゃないか」と、自分自身がワクワクする気持ちを大切にするのが大事。その気持ちのおかげで、私は今まで続けてくることができたのだと思います。


役を通してさまざまな人生を経験できることは本当に刺激的です。八百屋になったり魚屋になったり……そうかと思えば社長夫人ですもの。「そして戦争は終わった」というドラマでは、私、大正天皇の奥様・貞明皇后さまの役を演じたこともあります。

こうして多種多様な人間を演じることは、単純に楽しいという感情だけで表せない、独特の高揚感があるの。特に悪役ともなれば、変身の仕方が日常とかけ離れていて、普段口にしないようなセリフもいえる。本当のことをいうと、私は悪役を演じるのも快感なんです。幾通りもの人生を経験できるっていうのは、誰にでもできることじゃないですよね。その幸せはいつも感じているわ。

今になって、「女優の他に何があるの?」と自分に問いかけると、何ひとつ出てこない。でも少しも後悔なんかしません。女優は私の人生そのものですもの。この世界に生きたおかげで出会った人を指折り数えてみると、もうきりがないくらいですよ。その一つひとつの出会いの機会にワクワクしてきたから、今の自分があるのだと心の底から感謝しています。



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