ライフスタイルと毛髪『低体温について』
化学療法を受けられた後に、体質の変化を感じられる方もいらっしゃいます。
その中でも、血行が悪くなり、冷え性や低体温になってしまうことも多くあるようです。
低体温は、いろいろな原因により現れる症状ですが、じっとしていると、体調の変化の実感はあまりないかもしれません。しかし、髪も体の一部として、血液によって運ばれる栄養や酸素などにより作られているため、低体温になると体全体の血液循環が悪くなり、髪がしっかりと作られなくなる可能性も出てきます。まずは、体温を上げるために(入浴時は湯船に入る・無理のない運動をするなど)生活習慣での改善努力をしてください。さらに、低体温になると、栄養が運ばれないだけでなく免疫力も低下してきます。これは、リンパ液の代謝にも関係してくるようです。
最近では体温を上げることで、細胞内にヒートショックプロテインという成分が作られ、それが新陳代謝を高め、結果、免疫力も高まると言われています。入浴時はシャワーだけにせず、ぬるめの湯船にゆっくりとつかって体の血行を促しましょう。体温(舌下測定)が38℃を越えると効果があがると言われています。医療としては、39℃まで体温を上げて、病気に対応しているところもあるようです。他にも健康に関する情報はいろいろとありますが、基礎となる体温を36.7℃から37℃に保つことが最も大切なところです。