精神作用(感情)と体について
よく、健康な体に健全な心が宿ると言われますが、この体について東洋医学的な考えを紹介致します。
陰陽五行説という考えが古来よりあり、理論的というより統計学的に体の健康状態と精神作用(感情)を結びつけたものです。
どこかの器官に異常がある時、それが感情や行動に出るというのです。
まず、肝・胆系ですが、役割としては血行を司る器官ですが、異常がある時は、怒りっぽくなったり、イライラするようになります。
最近どうもイライラすると感じる時は、肝系に負担がかかっていると考えてください。
次に、心・小腸系(同様に東洋医学では他に心包・三焦系という聞きなれないものも含まれますが)では、異変が起きている時は、よく笑う、よく喋ると、一見良さそうに見えるのですが、実は緊張しやすくストレスを病的に受け止めやすいのです。胃・脾系は消化分解をおこなっています が、心配性・取り越し苦労を多くします。
事を起こす前から失敗したらどうしようと考えてしまうタイプです。
肺・大腸系は栄養の吸収と排泄を主におこないますが、異常がある時は自己否定や悲観してしまうタイプで、人生はむなしいと思ったり、枯葉がヒラヒラと落ちるのを見て、悲しく思ってしまいます。
秋にはあまり無理しないようにして下さい。
最後に腎・膀胱系ですが、水分を多く司っています。
むくみ、腰痛を持つ方が多いようです。
恐怖感を強く持ったり、すぐビックリします。また、高所恐怖症も腎に由来すると言われています。
体のバランスが感情をつくり、このように性格などにも影響すると言われているのです。