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何かと忙しい毎日。1日の終わりはシャワーで終えてしまってませんか?
疲れていたり、忙しいからこそ一日の終わりに有意義なバスタイムを過ごしたいものです。お風呂に入ることで、はかどることもあるのです。
一般的に全身が温まると、体内の血管が広がります。そのため血流が良くなり、酸素や栄養素の巡りが増加されます。
少し熱めの41℃以上のお湯は、交感神経を活発にし、新陳代謝を高め、疲労物質や老廃物を取り除くことで腰痛や肩こりなどの痛みをやわらげてくれます。
逆に、気分を落ち着かせたいときは、少しぬるめの38℃~40℃がおすすめ。また入浴すると、身体全体に水圧がかかります。この水圧が血行を促進することで身体のすみずみに必要な栄養素を届けます。
水圧によるマッサージ効果で手足の末端の血流がアップし、むくみの解消にもつながります。
深さによってかかる圧力が強くなりますので、温泉や銭湯など深い浴槽に入る場合は、あまり長湯をしないよう気をつけましょう。
熱いお湯は気持ちが良いものです。ですが、熱すぎるお湯は肌への刺激が強く、脂分を奪い、実は乾燥の大きな原因になります。
美しい肌づくりに最適な温度は、ややぬるめの39℃~41℃。
長い時間つかり過ぎると、逆に水分が奪われてしまいますので、10分程度がベストです。新陳代謝がアップして、しっとりとした健康的な肌になります。また、スキンケア効果のある入浴剤は、保湿成分が肌の表面に吸着し、角質層まで浸透します。湯冷めも防いでくれる効果もあるので、冬のバスタイムに大いに活用しましょう。照明を落としたり、アロマオイルを使って癒しの空間を楽しむこともお勧め。
厚生労働省が推進する『健康づくりのための身体活動基準2013』では、活発な身体活動(運動・日常生活)を『エクササイズ数』として、週に23エクササイズの身体活動を行うことを目安としています。エクササイズ数の計算方法は『METs×時間=エクササイズ』。METsは運動強度のことで、たとえば座っている状態で「1.0METs」、ジョギングや競歩は「7.0METs」です。
このMETsという単位は家事にも適用されていて、お風呂掃除は3.5METs、散歩やゆっくりめのウォーキングと同じくらいの運動強度があります。(参考『健康づくりのための身体活動基準2013』参考資料2-1)適度なエクササイズは血行を促進し、お肌のターンオーバーを促進したり、頭皮環境をよくするので、美しい髪を生む環境も整えます。
また同時に、お風呂は湯気や水分があるほうが汚れが落ちやすいので、バスタイムのついでに掃除を済ませてしまうと時短になり一石二鳥です。
バスタブやシンク、洗面器のザラザラや、シャワーヘッドの汚れがすっきり。
石鹸トレー・シャンプートレー・洗面器などは、重曹水につけ置きすると軽くこするだけで汚れが落ちます。
掃除も終えてお風呂から上がる際に、室内に吹きかけておくと、黒カビ防止になります。トイレの消臭スプレーとしても。
トリートメントや、白髪染めの放置時間を活用するのもおすすめです。つい1日の汚れを落とすだけだと思ってシャワーで済ませてしまいがちですが、バスタイムも有効活用して、忙しい日々のなかで癒し時間をつくっていきましょう。