体について NO.6 『あきらめないで!』
「筋肉を大切に!」
低体温の改善や基礎代謝を高めるためには筋肉をつくること、そのためには、体を動かすことが大切であることを既にお話しをしました。 今回は、筋肉を使って、維持する大切さについてお話しいたします。一般的に、年齢を重ねると腰が曲がったり、猫背になったりするこ とがありますが、それは骨が変形していくというよりも、体型を保つ筋肉が衰えていくと考えられます。このことは、そうしたお年寄りの方た ちが、立ったり、歩いたりする時には背中が曲がっているのに、布団で寝ているときには、ちゃんと仰向けに真直ぐな状態で寝ておられる ことからも説明がつくのではないかと思います。 通常、人間の体の筋肉は、20 歳をピークに年々減少してきています。ピーク時は、一 般男性の体に占める筋肉量は約40%、一般女性では35%くらいといわれています。筋肉の標準的な減少率は、年約1% づつとい われています。ですから、70 代になるとピーク時の3 分の2ほどに減少する計算になります。但し、これは、ごく普通の生活を送ってい る人の場合で、病気などで寝たきりになると、筋肉の衰えは一挙に加速して、1日で約0.5%もの筋肉が失われてしまうこともあります。 つまり、2 日間寝たきりで1年分の筋肉減少になってしまいます。このように、老化や肥満や低体温になりにくくするためには、筋肉をし っかり維持することが非常に大切です。「楽がしたくてあまり体を動かさない。」とか、「筋肉をあまり使わずに、すぐに横になって休む。」な どということのないように、毎日の生活の中ではストレッチングやウォーキングなど、筋肉に適度な負荷をかけるよう心がけてください。