ホームケアについて NO.4 『あきらめないで!』
「自律神経のはたらき」
体の健康を維持するための機能として、自律神経とホルモンバランスが大きな役割を担って いると言われていますが、まさに髪の健康にとっても大変重要なものになります。日頃、あま り意識はしないものごとかと思いますが、まず自律神経のはたらきをご説明します。例えば、 夜の睡眠は平均7.5 時間くらいであり、その間飲まず食わずで寝ているわけですが、日中 起きている間は、必ず何か飲んだり食べたりする要求が出ているはずです。これは、夜間は 副交感神経が体を支配し、血流は末梢に多く集まり、内臓には少なくなるためです。時間 帯としては、夜10 時から夜中2 時がピークと言われます。この頃は髪や皮膚に栄養が運 ばれている時間であり、ケガなどすると昼よりも出血が多くなります。血液の状態としては、リンパ球の割合が上昇し、免疫機能が 高まって体調を整えます。つまりウィルスや腫瘍細胞などに免疫力がはたらいて健康が維持されます。ですから、夜はできるだけ 12 時までに寝ることが好ましいわけです。また、昼間は交感神経が体を支配し、血液は内臓や太い筋肉に集まり、体は緊張しや すい状況になります。活動的になり、集中力も高まり、白血球の働きとしては顆粒球(かりゅうきゅう)が増加し、キズや細胞感染 などの回復を促進させます。こうして体調を整える上で、昼・夜のメリハリがつくようなホームケアを行なうことが非常に大切です。